ソリオは軽自動車?普通車だが軽の魅力満載
出典:SUZUKI公式
記事のポイント
- ソリオは軽自動車ですか?よくある誤解を解説
- 軽自動車との違い比較で見えるポイント
- 軽自動車とサイズ感覚を比較すると?
- 軽自動車と維持費を比較!普通車との違いは?
- ソリオはどんな人に向いてる車かを紹介
ソリオは軽自動車ですか?よくある誤解を解説
ソリオは軽自動車ではなく、れっきとした普通車です。ただ、見た目のコンパクトさやスズキというメーカーの印象から、軽自動車と間違えられることが多いのも事実です。
まず、スズキといえば「アルト」や「スペーシア」など、軽自動車のヒット車種を多数展開しているメーカーとして有名です。そのため、多くの人がスズキの車=軽自動車と連想してしまう傾向があります。こうした先入観が、ソリオに対する誤解の原因となっています。
さらに、ソリオは全高が高く、ボディも直線的な形状で、いわゆる「ハイトワゴン」タイプに分類されます。このボディ形状が軽自動車によく見られるデザインと似ているため、外観だけを見ると軽自動車に見えることもあるのです。
しかし実際には、ソリオの全長は約3,800mm、全幅は約1,645mmあり、いずれも軽自動車の規格(全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下)を超えています。また、排気量も1.2リットルと、軽自動車の660ccとは大きく異なります。これらの仕様からもわかるように、ソリオは普通車の「小型車」カテゴリに属します。
このように、ソリオが軽自動車だと思われがちな背景には、メーカーのイメージやデザインの近さといった複数の要因がありますが、実際には明確に普通車であるという点を理解しておく必要があります。
軽自動車との違い比較で見えるポイント
ソリオと軽自動車の最大の違いは、車体サイズやエンジンの性能だけではありません。使い勝手や装備、安全性など、さまざまな面で異なる特徴があります。
まず、法律上の区分として軽自動車は660cc以下の排気量で、ボディサイズも全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下という厳格な規格に収まる必要があります。一方、ソリオは1,200ccのエンジンを搭載し、全長や全幅もそれぞれ軽自動車の規格を大きく上回っています。つまり、出力や室内の広さにおいて軽自動車よりも余裕がある設計となっているのです。
また、安全性能の面でも違いがあります。多くの軽自動車では、安全装備は上位グレードにしか搭載されていないケースがありますが、ソリオは全グレードにエアバッグ、衝突被害軽減ブレーキ、サイドカーテンエアバッグなどの標準装備が備わっており、家族での使用にも安心感が持てます。
さらに、乗車人数にも違いがあります。軽自動車は基本的に4人乗りですが、ソリオは5人乗りです。たった1人分の違いと思うかもしれませんが、後部座席に3人座れることで、家族や友人との移動が格段にスムーズになります。
ただし、税金や車検費用、保険料といったランニングコストの面では、軽自動車が有利です。軽自動車は税制上の優遇措置があるため、毎年の自動車税が安く抑えられます。また、車検費用や保険料も総じて安い傾向にあります。
このように、ソリオと軽自動車には明確な性能差と使い方の違いがあり、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選ぶことが大切です。
軽自動車とサイズ感覚を比較すると?
ソリオは軽自動車と比べてやや大きめのサイズではあるものの、取り回しのしやすさという点ではほとんど遜色がありません。だからこそ、軽自動車と間違われることが多いのです。
例えば、スズキの人気軽自動車「スペーシア」と比較してみると、全長はソリオの方が約40cm長く、全幅も約16cm広くなっています。これにより室内の広さや乗り心地には違いが出ますが、全高については両者ともほぼ同じです。つまり、見た目の高さや印象が近いため、遠目には大きな違いが分かりにくいという特徴があります。
ただ、車幅が広いことで運転しづらくなるのではと不安に思う方もいるかもしれません。しかし、ソリオの最小回転半径は約4.8mと、軽自動車と同等レベルです。実際、狭い住宅地やスーパーの駐車場でも問題なく扱えるため、日常使いで困ることはほとんどありません。
このように、ソリオは軽自動車よりも一回り大きいサイズではあるものの、車体設計や視界の広さによって運転のしやすさが保たれています。特に、全高が高いことで頭上空間にゆとりがあり、乗ってみると想像以上に快適な車内空間が広がっていると感じるでしょう。
一方で、サイズが大きい分だけ、駐車場のサイズ制限がある場所では注意が必要です。軽専用スペースなどには停められない可能性があるため、あらかじめ利用する施設の駐車場の広さを確認しておくと安心です。
このように考えると、ソリオは「軽自動車のような扱いやすさ」と「普通車のゆとり」を両立した絶妙なサイズ感を持つ車だといえるでしょう。
軽自動車と維持費を比較!普通車との違いは?
軽自動車と普通車では、維持費に大きな差が出ることがあります。車の購入を検討する際、この維持費の違いを知っておくことは、長期的なコストを考える上でとても重要です。
まず、自動車税に注目してみましょう。軽自動車の年間自動車税は一律で約1万1,000円ですが、ソリオのような普通車(小型車)は排気量1.0L超~1.5L以下に分類され、年間税額は約3万5,000円となります。この時点で年間2万円以上の差が生まれるため、維持費に影響が出ることは避けられません。
さらに、任意保険料にも違いが見られます。保険料は車種や運転者の条件、契約内容によって大きく異なるものの、一般的に軽自動車の方が保険料が安い傾向にあります。これは、事故時の修理費や車両価格が軽自動車の方が安いため、保険会社側のリスクも抑えられるからです。
加えて、車検費用にも注目する必要があります。軽自動車は検査費用や法定費用が普通車よりも安く、整備の部品代も抑えられるケースが多いです。ソリオはコンパクトで維持費が低めの普通車とはいえ、やはり軽自動車と比べれば総合的な維持費は高くなる傾向にあります。
ただし、すべての面で軽自動車が有利というわけではありません。普通車であるソリオは、パワーや車内空間、安全装備などが充実しており、その分だけ満足度や快適性が高いという側面があります。
このように、維持費の面では軽自動車に分があるものの、使用目的や求める快適性によっては普通車の価値も十分にあります。日々の使い方やライフスタイルを踏まえて、どちらが自分にとってベストな選択かを考えることが大切です。
ソリオはどんな人に向いてる車かを紹介
ソリオは、コンパクトカーの中でも非常にバランスが良く、さまざまなニーズを満たす車として知られています。特に、日常的に車を使う家族層や、運転に不安がある人にもおすすめできる車種です。
例えば、家族での移動が多い人にとっては、広々とした車内空間と高い天井が魅力です。子どもの乗り降りがしやすいスライドドアや、チャイルドシートを装着したままでも余裕のある後部座席は、小さな子どもがいる家庭には非常に使いやすいポイントでしょう。
一方で、年配の方や運転初心者にもソリオは好まれています。その理由は、コンパクトながら視界が広く、運転感覚が軽快である点にあります。車両のサイズが大きすぎないため、狭い道や駐車場でも扱いやすく、都市部での使用にも向いています。
また、燃費の良さと低燃費を意識したハイブリッドモデルの選択肢も用意されており、通勤や買い物といった日常の移動が多い人にとっては、ガソリン代の節約にもつながります。走りの軽快さも評価されており、高速道路を使う中距離移動にも対応できる性能を持っています。
他にも、アウトドアや旅行が好きな人にも適しています。大きすぎない車体でありながら荷室がしっかり確保されているため、キャンプ道具や旅行用の荷物も積みやすい設計です。
このように考えると、ソリオは「日常使いの利便性」と「走行性能」「使い勝手の良さ」を求める多くの人に適した車です。小さすぎず、大きすぎず、ちょうど良いサイズ感と機能性が魅力となっています。